2012年7月9日月曜日

7月8日(先発8日目)

今日はカビテ最終日です。

 今朝のゲームは「カラマンシーゲーム」カラマンシーはかぼすに似たフルーツです。落とさないようにバトンパス!
 もちろんミリエンダ(おやつタイム)もあります。こちらのおやつはまるで食事のようです。今日はスパゲッティとパンです。
 日本の遊びとして、だるまさんが転んだをみんなでやりました。
 今日の文化発表は日本の夏についてです。花火にはフィリピンの子どもたちも興味津々でした。

 ペアになって相手の似顔絵を描いています。



 自分たちの地域から、相手の2地域に対して感謝を込めて手紙を描きます。




 お互いの手紙を交換しています。2泊3日の研修で学んだ全てのことや、相手への感謝、思い出が詰まっています。

 一人ずつ研修の修了証を受け取りました。


 最後に『We are the world』を全員で合唱しました。

記念撮影でカビテ研修終了です。この後、バスやジープに分かれてそれぞれの帰路につきました。途中、休憩に立ち寄ったコンビニで再会し、盛り上がる場面もありました。
これまでの「学校訪問」「路上」「パヤタス」「カビテ」の順番には全て意味があります。フィリピンの学校文化の違いを公立私立を通して知ること。学校に通えていない、路上やパヤタスの子どもの存在と、その生活を知ること。そして、そのような子どもでも、夢を持っており、私たちとともに楽しみ、前向きに生活をしているということを知ること。大きな流れの中で、それぞれが感じたことがあるかと思います。

<カビテ研修の感想>
Yuki. 自分について語り合う時間では、フィリピンの子どもたちからは家族の話や、自殺をしてしまった人の話など、重たい内容も出てきた。中には親と離れて生活をしており、自分でご飯を作っている子どももいた。このような話を聞いて、自分が恥ずかしくなった。1時間しか時差はないが、自分がゆったりと生活をしているときでも、このような状況で生活している子どもたちがいる。
Misaki. 嬉しいことも悲しいこともすべて家族に関わる話だった。ソリダリティナイトで様々な約束が出たときは、考えさせられた。自分のことが小さく思えてしまった。ただ、一緒に遊んだり、プールに入ったりと、人種や地域が違ってもできることがあってよかった。
Julia. ダンスをしたのが楽しかった。名前を覚えてくれたのが嬉しかった。テレビで、家族を失った人の話を見たりするが、実際にそういう人に出会った。自分は4人兄弟なので、その中の誰か一人でも失ってしまったら、めっちゃ泣いてしまうだろう。
Saki. みんな心が強く、しっかりしていて優しかった。話をした中で、自分が長女で、全て下の子たちの世話をしている女の子がいた。彼女は家事を行い、世話をし、自分の時間を持っていなかった。自分は家に待っている人がおり、ネガティブにとらえてしまいがちだが、もっと感謝をしようと思う。理想の世界に向けて自分の生活の中で何ができるのか考えていきたい。
Kanako. 家族がいることが幸せと話しているのが印象的だった。自分にとって家族がいることは当たり前だが、それは当たり前ではなかった。これほどまでに日本や自分たちと差があるのかと思ってしまった。どのグループも、理想の世界=みんなが幸せであること、ととらえていた。kaibiganが良い歌だ。
Stacy. 折り紙を教えたとき、きっと相手が日本人ならばこれほどまでに喜んではくれないだろうと思う。嬉しかった。自分のシンボルを話しているとき、泣いている一人の女の子がいた。家族のことだった。この3日間で、フィリピンの子どものことをもっと知ることができた気がする。
Rikako. フィリピンの子のシンボルは家族で、自分は音楽を聴いたり、ショッピングをすることだった。自分は一人で何かをすることが大切だと思っているけれど、差があった。将来の夢について、やはり経済的な問題など、理想だけでは超えられない壁があると思った。例えば、「教室」を思い浮かべても、きっと私とフィリピンの子が思い浮かべる教室は設備が異なるだろう。この3日間で共通点と異なる点を知ることができた。
Taishi. 国籍や宗教が違う人でも、同じ考え方を持っていればコミュニケーションをとることができた。今回のことをふまえて、チャリティーや青年海外協力隊など、フィリピンだけではなく、海外との関わりを少しずつ深めていきたいと思った。
Keisuke. ホセ・リサールは英雄として亡くなったが、何かを変えるには命をかけるほどの覚悟がいるのではないかと思った。自分はネガティブに考えてしまうので、理想の世界にするにも、何らかの代償が要るのではないかと思ってしまう。名前の由来を話したとき、改めて自分も、大切に育てられているのだと思った。夜のアクティビティでも真剣なまなざしで取り組む子どもを見ていると、少し自己嫌悪の気持ちを持った。
Saku. 話を聞いた中には、電気が通っていないなど、足りていない生活をしている子どもがいた。ただ、仲良くなってしまえば言葉が通じなくても大丈夫だということが分かった。自分の家族のこと全て話してくれる子どもがいたが、その子はおそらく気持ちが整理されていて、現実と向き合う強い心を持っていると思った。

<ICANスタッフManaさんのお話>
こんかいのカビテ研修で、どうなってしまうのだろうと最初不安でしたが、ダンスや自己表現など、自分の苦手なことに取り組み、形を残せたことでホッとしています。女子の部屋でわいわい話をしていたり、男子がスポーツをしていたりと、言葉以外でもコミュニケーションがとれることがわかったかと思います。
地球規模だと大きいですが、まずは自分の家族や友人の話を聞くことから始めてください。今回の研修で、世界の出来事が自分に近いことになったと思います。自分にできることを探して残りの研修も取り組んでください。









2 件のコメント:

  1. みなさんのコメントを読むたびに、涙が出そうになりました。
    この一週間で、間違いなく、心が成長したことを感じます。
    本当にすばらしい体験をしていると思います。
    サポートしてくださっているICANのスタッフのみなさんや
    先生に感謝します。ありがとうございます。

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  2. マニラでの1週間は、すべて初めてで戸惑う事ばかりだったと思いますが、みんなが真面目に真摯に与えられたテーマに取り組んで表現している姿は素晴らしいです。合宿最後のコメントを読んで、みんなの心の変化や成長を感じました。高2のこの夏、経験した事が将来に何かを示してくれるでしょう。 
    ICANのスタッフの皆様、内藤先生、本当にありがとうございます!

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