2012年7月7日土曜日

7月6日(先発6日目)


 今日は観光と出会いの日です。まずは観光に出かけました。ここはフォートサンチアゴというところです。日本とフィリピンの関わりを学ぶ場所です。

 彼はフィリピンの英雄ホセ・リサールです。彼はスペイン支配下のフィリピンを独立に向けて尽力したフィリピンの英雄であり、最終的には処刑をされてしまった人物です。ここはホセが幽閉されていた跡地であり、そこから彼が処刑されたリサール公園へと向けて、地面に足跡が描かれていました。彼が処刑される間際に書いた詩は『Mi Ultimo Adios(我が最後の別れ)といいます。



 この堀のようなものは、牢屋です。フィリピンが日本の統治下にあったときには、日本軍がフィリピンの人々をここに閉じ込め、水を入れて多くの人々の命を奪いました。

 すぐ横には川が流れており、水によって殺されてしまった人々の遺体はここに流されました。
 リサールの処刑の場面を描いた絵画です。
 リサールとの記念撮影。ただ、顔を入れる穴が小さすぎるのです。


 この足跡は、リサールが幽閉されていた場所から、処刑された場所まで続いています。

 ここはアメリカ人墓地です。フィリピンにおいて、戦争で亡くなった人々のお墓があります。ここには約17,000人の人のお墓があります。
 この星形のお墓はユダヤ教のお墓です。
 ここには多くの人々の名前が記されていますが、これはまだ遺体が見つかっていない人々の名前が記されているものです。「*」印のようなマークが付いている人は、名前が刻まれたのちに亡骸が見つかった人を示しています。

 後ろに見えるのは高層ビル群、つまりここはマカティ市です。マニラでも高所得層が集まる地域に、このような場所がひっそりとたたずんでいるというのは考えさせられますね。

 墓地の中には、戦争の流れがわかるタイル画が多く展示されています。話を進める中で、「日本人が悪いのか?」という質問が出ました。答えは簡単には出ませんが、この先一人一人が考えていく必要があります。









観光を終えて、カビテというところに移動しました。ここでパヤタスや路上の子どもと2泊3日の宿泊研修を行います。到着後は、自己紹介をかねたアイスブレークを行いました。共同生活に抵抗を見せる生徒もいましたが、アクティビティへの参加の姿勢はもう慣れたもので、すぐにとけ込むことができています。

パヤタスや路上では、自分の生活との大きな違いをたくさん目にしてきました。この2泊3日の研修で見えてくるものは何なのか、意識をしながら生活ができるとよいと思います。

※個人の感想を出すSharingは3日目に行います。


3 件のコメント:

  1. いろんな体験ができて、とても充実していますね!
    お天気も良さそうで…晴れ男&晴れ女がいるのか?
    それとも、日ごろの行いがいいのかな(^_^;)
    体調を崩さず、楽しい時間を過ごしてくださいね!

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  2. 先生のFBにメッセージ送りました!
    よろしくお願いします。

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  3. カビテで路上の子供達と一緒に合宿するとは知らなかったので正直驚いています。
    同年代の子供達なのでしょうか?
    英語でコミュニケーションするのでしょうか?
    何をわかちあうのでしょう?

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