2012年7月14日土曜日

7月13日(先発13日目)

今日は予定を一部変更して、社会起業とJICAを訪問しました。Kanakoはお休みです。
 最初に訪れたのは日本人女性がオーナーを務めているユニカセというレストランです。
社会起業とは単純に利潤を追求するだけでなく、貧しい子どもの数を減らしていくといったヴィジョンをもって取り組んでいるものを言います。

 オーナーの中村さんより、ユニカセを作るに至った経緯と、ユニカセがどのようなレストランなのかを説明していただいています。

 実際に昼食はここで食べました。ユニカセは「LOHAS(ロハス)」=Life Of Health And Sustainability (健康と持続可能性を意識したライフスタイル)を取り入れたメニューを提供しています。マニラではあまり生野菜などを食べる機会がないのですが、ここではおいしいサラダなどを提供していました。フェアトレードのグッズなども販売しています。
 写真奥に並んでいるのはスタッフの皆さんです。彼らはパヤタスなど、生活していくのが大変な地域の出身で、皆以前はNGOなどの援助を受ける側にいた立場です。ユニカセはそういう若者によって調理や接客が行われています。


 店員をしているクラウド君から話を聞くことができました。彼に夢を訪ねると、「家族に関わる夢」「自分に関わる夢」「社会に関わる夢」の3種類が出てきました。21歳ですが、明確な考え方をもっています。日本の私たちへのメッセージをお願いしたところ、「私たちのような若い世代が未来を作っていく。10年後の自分たちが作る世界がどのようなものかを考えていきましょう。」という言葉が返ってきました。
 ユニカセのヴィジョンは"Children at Risk"つまり、「危険にさらされた子どもたち」を減らしていくことを目的としています。店名のユニカセは、"Unique"+"Case(フィリピノ語でbecause)"であり、「何故なら僕たちはユニークな存在だから」という意味が込められています

 次に訪問したのはJICAです。JICAはJapan International Cooperation Agencyの略で、「国際協力機構」と訳します。
JICAでは、お金を貸してサポートする有償資金協力、病院や学校などの施設を建設したり、それに必要な資材を与える無償資金協力、そして技術の専門家などを派遣する技術協力の3つを行っています。青年海外協力隊などもそうです。

 JICAのマニラ事務所にて、説明を受けています。青年海外協力隊といった言葉を聞いたことがある生徒は多いですが、実際に日本とフィリピンの関係がどのようなものなのかを把握することができました。

 質疑応答では、「青年海外協力隊に入るにはどのような能力が要るのか。」「JICAから見て、フィリピン政府の国内開発はどう思うか。」「海外で働くために知っておくべきこと。」「日本にいながらできる海外協力とは何か。」といった本研修を経てきた結果の質問が多く出ました。
ちなみにマニラ事務所は規模の大きな事務所で、ここで働く90人のスタッフのうち日本人は30人いるそうです。
入り口にて記念撮影。

明日はいよいよ帰国日を除いた研修の最終日になります。
最後の交流に向けて頭の中を整理しておきましょう。

2 件のコメント:

  1. この研修で、多くの人々と関わりを持ち、様々な立場からの
    話を聞くことが出来たのではないのでしょうか?!
    現場にはいない私たちから見ても、考えさせられますね。
    人と人・国と国・・・深いですね。

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  2. JICAに訪問してお話しを聞けるとは、凄いプログラムですね!
    私も行ってみたいです。普通のツアーでは出来ない経験です。
    素晴らしいですね。

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