2012年8月14日火曜日

8月初旬の台風及びマニラ現状について

後発が帰国した直後の8月初旬に、台風でマニラの多くの地域で甚大な台風被害を受けています。
生徒が研修でよく通っていたケソン市内の道や、何より「路上の子どもたちとの交流」で訪れたミンダナオ通りの様子など、ICANのホームページで確認をしてください。

ICANホームページ内の「アイキャンまにらブログ」にて、現地の状況とICANスタッフの取り組みが記載されています。

また、研修後にICANの日本事務局を訪問する生徒が多くおり、個人的には大変嬉しい気持ちです。ただ単純な訪問ではなく、マニラでの出来事を話し合ったり、お手伝いをさせていただいたりと、価値のある時間を多く作っていってください。


2012年7月29日日曜日

7月29日(後発15日目)

今日は帰国日です。天気はあいにくの雨ですが、いろいろな経験を持ち帰りましょう!
 空港で記念撮影です。



<引率者からのショートメッセージ>
From Naito , To
Manami. パヤタスの事業地の日に雨が降り、「昨日の路上の子たちは大丈夫だろうか。」と話していたのが印象的でした。研修のつながりを理解してくれて嬉しく思います。
Tomohiro. カビテで、今までの海外経験を聞かれて「今までいろいろな国に行ったけど、フィリピンはコミュニケーションが多くて楽しい。」と話していたのが印象的でした。
Daiki. パン工房でみんなと話をしたときに、「研修でフィリピンに来れてとても嬉しいと。」話していたのを聞いてこちらも嬉しくなりました。
Issei. ブラカンのホームステイでの笑顔がとても良かった。バスケでも注目されて喜んでいた表情が良かった。
Keishi. マニラ水族館で、パートナーの子どもたちがいないいないと周りを探していたのを見て、しっかりと世話をしようと努力しているなと思い嬉しくなりました。
Taku. カビテでのグループチアの仕切りを自分から取り組んでいてとても良かったと思います。発表でもセンターで堂々としていた。
Kazuya. 学校訪問では、なんども手裏剣の先生をみんなの前でしてくれた。徐々に顔が前を向いて、堂々としていく姿が良かった。
Yoshito. パヤタスやカビテで話を聞く場面で、真摯に話している人の方を向いて聞いている姿が印象的でした。
Kaito. 後半は体調不良に悩まされたものの、ブラカンのステイではiphoneなどを使いながら頑張ってコミュニケーションを図っていると聞いて嬉しくなりました。
Tamawo. 毎日食事を笑顔で食べてくれるのは嬉しかった。子どもとの交流では、一番子どもとの距離を近くに持てる姿が良かった。
Koki. パヤタス高校など、様々な場面でダンスで活躍した。「帰りたくない。」という発言が出た時は嬉しかった。

今日の夜は日本です。研修お疲れさまでした。
思い出が消えないうちに、多くの人に伝えていきましょう。

2012年7月28日土曜日

7月28日(後発14日目)

今日は最後の交流日です。この2週間の集大成の日ですが、何より楽しい思い出を作って終わりましょう。
 今日はパヤタスの子どもたちと遠足です。目的地はマニラ水族館です。子どもたちにとっては、今日ほど遠出をする機会や、水族館に行くというのはなかなかない経験です。多くの子どもたちが興奮して朝4時ごろに起きていたそうです。

 今日の移動はジープニーです。ちゃんとグループを作って、今日はお兄さんお姉さんとして子どもたちの面倒をみます。




 水族館に到着です。子どものワクワク感がすごく、手を引っ張られていました。

 生徒だけで記念撮影。ほぼ2週間の行程の中でたくましい表情に変わっていると思いませんか?
 水族館を出る頃には見ていて安心するほどに信頼関係が築けていたと思います。
 昼食後はケソンサークルという地区の公園で遊びました。自転車や、遊具で交流です。みんな汗だくになりながらたのしんでいました。




 公園で記念撮影です。
UPホテルに戻ってきました。ここで子どもたちとはお別れです。何度も手を振って、子どもたちはパヤタスに帰っていきました。私たちもそうですが、この後はそれぞれの日常に戻ります。ここで学んだ知識や、交流の感覚を忘れずに日本に持ち帰りましょう。


 最後はICANの事務所で夕食と全体のシェアリングを行いました。修了式では、この研修の修了証とお土産をいただきました。











スタッフの皆さんと記念撮影です。2週間本当にお世話になりました。このご恩は、帰国後に以下の決意表明を実行することでお返ししましょう!

<研修の全体感想+帰国後の決意表明①〜③>
Tamawo. 来る前は治安が悪い、不衛生のイメージで言葉が通じるか不安だった。研修を通じて1ペソ=2円が等価値ではないと知った。研修で終わりではなく、雨が降ったら路上のことを考えたり、ゴミ山のことを思い出したりすると思う。言葉が通じればもっと簡単なkとはあったとは思うが、言葉よりも大切なものがあるとも気づけた。
①研修のことを周りに伝える②勉強や趣味を一生懸命に③ボランティアを実行する
Manami. ボランティアは自己満足だと最初は思っていたが、ここでお金の援助だけではないと知ることができた。事業訓練や保健教育は印象的だった。交流を通して、子どもを取り巻く環境が人生を変えているのだと知った。テレビや本の中の出来事が、自分にもできることを考えるきっかけになった。「友達ならその国に爆弾は落とさないだろう」という言葉が印象的だった。とても有意義なものだった。
①みんなに学んだことを伝える②NPO,NGOの活動に参加する③世界の変化を見逃さない
Koki. 日本の中にいるだけでは決してわからないことを学ぶことができた。来てみてよかった。英語は話せなくてもコミュニケーションや伝える気持ちが大事だと分かった。今回のことはフィリピンだけではないと思うので、他国にも目を向けてみたいと思う。世界の問題を解決できる仕事に就きたい。
①家族に話す②ボランティアに行く③常に子どもたちのことを考える
Kazuya. パヤタス高校やICSBのホームステイが楽しかった。ICSBのレッチョンは自分たちのためにもてなしてくれた気持ちが嬉しかった。パヤタスのゴミ山は想像以上の大きさで、印象的だった。研修を通じて、親の大切さや自分の将来、ボランティアについて考えることができた。何かをしてあげるのではなく、共にしていくという考え方を知った。
①勉強を頑張る。特に英語。②考えて物を買ったり使ったりしたい③一生懸命やる
Taku. 学校訪問では設備や生徒の違いを知ることができて楽しかった。10,11日目のブラカンが一番楽しかった。自分が思っていたボランティアの偉大さみたいなものを、この研修でさらに知ることができた。フィリピンの人々の魅力を感じることができ、多くであった人々はみんな親切で明るかった。
①節電する②フィリピンの出来事を家で思い出す③フィリピンのことを家族や友達に話す
Issei. フィリピンの現状を知ることができた。徐々に何とかしてあげたいと思うようになり、小さいことから何ができるかを考えるようになった。フィリピンの人々は親しみやすかった。一番の印象はゴミ山だった。そこで家庭訪問した時の話は衝撃的だった。楽しい2週間だった。ICSBのバスケは観客も多く、スターになれた気分だった。
①家族友達に伝える②節電③募金
Keishi. 路上や様々な学校の子どもと交流したことが楽しかった。ホームステイは初めてだったので不安だったが、楽しかった。ゴミ山がないと仕事がないという話や、パヤタスでは週2日しか医者が来ないという現状は衝撃的だった。日本とフィリピンで生まれた場所が異なることで、人生が変わるということを知った。
①節電②募金③ボランティア
Daiki. 日本では一生経験できないことをした。カビテでのプールやいろいろ話をしたことが思い出される。日本よりも私立と公立の差がとても激しかった。パヤタスの小さい家と、SMの広さから貧富の差を実感した。ゴミ山は、必要悪だというのが印象的だった。
①募金②学んだことを周りに伝える③節水
Yoshito. 研修前は汚いという国のイメージだったが、学校訪問やカビテでの交流を通して、人の温かさを感じた。とても良い国だと思った。ゴミ山を通して、フィリピンの問題を知ったと思う。貧富の差が激しいので、富裕層から高い税金をとって貧困層を援助すれば良いのではないかと思った。パヤタスで「人はみんな同じだよ。」と言ってくれたことが印象的だった。
①英語の勉強をする②普段の生活で研修から学んだことを活かす③できることは一生懸命
Kaito. 子どもとの交流が出来たことがとても楽しかった。印象に残ったのはパヤタスのゴミ山とマカティなどの都市部とのの差だった。国と国で子どもたちが違うということを学んだ。ボランティアに興味はなくスタートした研修だったが、肌で感じて自分の中で変わったと感じた。
①募金②ゴミをゴミ箱へ入れる③家族に研修のことを話す
Tomohiro. 車からの景色で格差を感じた。路上の生活は今までのものとは全く違っていた。人々のことを汚いとは思わなかったけど、地面はゴミが散らかっていて汚かったことを覚えている。いろいろな世界を見たと思う。金持ちと貧乏だけではなく、貧乏の中の格差も幅広かった。疲れた2週間は、経験の2週間だった。疲れは治るけれど経験は残ると思います。偏見をなくして幸福な世界にするのは良いことだと思う。
①研修を覚えておいて他に伝える②考えたことを伝える③目標に向けて頑張る

<ICANスタッフToshikoさんのお話>
みなさんと2週間過ごせて楽しかったです。スケジュールが大変だった中で、何とか毎日出たいと努力し続けてくれたことが嬉しいです。シェアリングで出し切れない思いがあると思うので、その気持ちを忘れないでください。私がこの世界に入ったのも、世の中に疑問や憤りを持ったから、大学院に行って勉強をしました。皆さんには行動する機会が多くあります。それはフィリピンの子どもにはなかなかないものです。学校に行けていることやご飯を食べられることは当たり前ではないということがわかったと思うので、行動をしたいと思ってくれた人は、名古屋でも一緒に活動をしてほしいと思います。日本に帰っても変わらずに、橋の下やパヤタスの人々のことを忘れない努力をしてほしいと思います。





7月27日(後発13日目)

昨日に引き続き、今日もさまざまなところで働いている日本人を訪問します。

最初に在フィリピン日本大使館を訪問しました。写真が撮れない場所なので様子をお伝えできませんが、普段はなかなか中に入ることができないので貴重な体験でした。

 次にユニカセというレストランを訪れました。ここは社会的企業といい、単純な利潤追求だけでなく、そこに社会貢献を明確に取り入れているものです。
 オーナーの中村さんからユニカセ設立の経緯と、仕組みを話してもらいました。

 "C@RISK"とは"Children at Risk"つまり、「危険にさらされた子どもたち」を意味します。ユニカセを通じて、危険にさらされた子どもたちを減らしていくことを目的としています。店名のユニカセは、"Unique"+"Case(フィリピノ語でbecause)"であり、「何故なら僕たちはユニークな存在だから」と
いう意味を持っています。
             
 その後ご飯を食べました。野菜にこだわっていたり、健康を意識した料理はマニラでは珍しく、とてもおいしくいただきました。
 料理を作っている方にも話を聞きました。NGOを通してユニカセに出会い、とても熱心に働いているそうです。働くことの喜びを感じると言っていました。


 次にJICAを訪問しました。JICAでは、途上国にお金を貸す、使途を明確にした援助、技術協力などを行っています。青年海外協力隊も含まれます。

 JICAフィリピンの仕事内容や、なぜJICAで働くことになったのかなどをお話いただきました。青年海外協力隊に興味を持つ生徒も多くいたようです。


いよいよ帰国日を含めてあと2日です。明日は子どもたちとの最後の交流日です。悔いのないように楽しみましょう!!

2012年7月27日金曜日

7月26日(後発12日目)

今日からの2日間は「海外で活躍する日本人」がテーマです。これまで学んできたフィリピンの諸問題に対して、フィリピンで生活をしながら働いている日本人に話を聞きます。この2日間で、6人の方に話を聞きます。明日行うシェアリングでは、その中でどのような働き方に興味を持ったのかを発表します。

 最初に訪れたのはみずほコーポレート銀行のマニラ支店です。日本でもよく知られているメガバンクですが、ここマニラにも支店があります。マニラでは、主に日系企業やマニラに在住の日本人の方々を顧客として活動しています。
 お話を伺ったIshizunaさんです。銀行の業務から、マニラで生活をする上での困ったことや国民性など、とても分かりやすくお話ししていただきました。

 質疑応答では、活発な意見交換が出来ました。
 記念撮影です。
 その後場所を変えて昨日のブラカンについてのシェアリングを行いました。
<ブラカンの感想>
ホームステイの様子と、これまで行ったラ・サール、パヤタス、ブラカンの学校で良いと思うものを選んで話してもらいました。

Keishi. ホームステイの家はとても大きく、精米機を作っている会社を経営していた。ホストの生徒とは、ゲームやパソコンを一緒にして遊んだ。3つの学校では、ブラカンの学校が落ち着くので良いと思った。
Yoshito. 家も大きく家具も豪華だった。シャワーは出なかったので水をくんで浴びた。最初は嫌々だったけど、アットホームな家で楽しむことが出来た。みんなが明るかったという点で、パヤタスの学校が良いと思う。
Koki. マイケルの家は豪華で、路上との違いを感じた。みんなとても親切だった。向こうから積極的に話しかけてくれたという点でパヤタスの高校が良かったと思う。
Tomohiro. トライシクルに乗った。風が気持ちよかった。ステイ先には学校の他の友達もたくさん遊びにきてくれて、ゲームやボードを使って遊んだ。積極的に僕への質問が多く、友達という雰囲気を一番感じたのはブラカンの学校だった。
Kazuya. トライシクルは少し怖かった。ステイ先で出てきたご飯はどれもおいしかった。学校もキレイで、そこに通う小学生もいきいきとしていたので自分が通うならブラカンの学校が良いと思った。
Issei. 最初は心配だったけど、ステイ先はとても優しく、何よりご飯がとてもおいしかった。家にはキリスト教のお祭りで使う人形がたくさんあってびっくりした。学習環境がよく、体育館に惚れたラ・サール高校が良いと思う。
Kaito. ジオ君の家には犬がいっぱいいた。2人で、自分のことや趣味のことなどをたくさん話をした。設備が整っているラ・サール高校が一番良いと思った。
Daiki. 初対面の人の家で寝泊まりするのは初めてだったのでドキドキしたが、みんなフランクで優しかった。ご飯の後はテレビを見たり折り紙をしたりなどして遊んだ。生徒がとても親切だったパヤタスが良いと思った。
Taku. ステイ先には友達がたくさん遊びにきて、コマなどをやって遊んだが、難しいと言っていた。翌日にお父さんが「日本に帰っても忘れないで。」と言い残して仕事に出かけたのが印象的だった。やはりホームステイまでして友達が出来たブラカンの学校が良いと思う。
Tamawo. トタン屋根の家を想像していたので、とてもきれいな家でびっくりした。折り紙や、恋バナや、出張先からホストのお父さんとスカイプで話をしたりした。お母さんはフィリピノ語だったが、マーガレットが通訳をしてくれた。生徒と深い関係性を持てたのはブラカンだと思う。
Manami. 家では、エアコンのある部屋をわざわざあてがってくれた。話す内容は先発のことや自分たちのことを話した。UP(フィリピン大学)を目指していて、この国におけるUPの位置を知れたと思う。勉強を第一に考えて通うならラ・サールだと思った。


 ICANスタッフのManaさんより、NGOという仕事についてのお話をうかがいました。

 夜にはマニラに駐在をされているご家庭を訪問しました。Nomotoさん夫妻(写真右)のご家庭です。また、同僚のTajimaさん(写真左)もアドバイスをしてくださいました。
 ADB(アジア開発銀行)というところで、それぞれ経済や教育のエキスパートとして、発展途上国への援助などを行っています。ADBでのお仕事や、マニラにおけるプライベートの過ごし方などを話していただきました。
 生徒からは、語学についての勉強法や、マニラで困ったこと、勤務地がマニラとなった際の周りの反応は、といった質問が出ました。私たちは2週間しか滞在していませんが、海外で暮らしていく際のアドバイスをいただくことができました。
記念撮影です。

今日は、3種類の働き方を学びました。明日もまた異なる業種の日本人から話を聞きます。